様様観察日記

書きたいこと

Beat Me! から考える最強の最強たる所以

 こんにちは様様です。Beat Me! ついにリリースされましたね。リリース初日は、「サノカモメありがとう...」って感じで見事にぶっ刺さっていたわけですが、事件が起こったのはリリース二日目。Beat Me!を聴く度にクソデカ感情に襲われるんですよね。これは鳳凰火凛考察文を書くしかない!ということで、タイトルにもある通りBeat Me!から考える鳳凰火凛についての自分なりの考察を書いていこうと思います。つたない文章や解釈違い等お許しください。

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鳳凰火凛 CV. 健屋花那

 

この曲は鳳凰の過去がベースに作られていると考えている。その過去に関する話は物語の本編では一切語られていない。なんて電音部らしいんだ。ということで、自分なりに考えた(こうだったらいいなって思ってる)鳳凰火凛の考察と妄想の二つ持ってきた。

 

 

 

考察:Beat Me!は過去(幼少期)を振り返る鳳凰火凛の曲である

恐らくBeat Me!を考察すると、多くの人がこの考えに至るだろう。では、こう考える根拠を示していこう。

フレーバーテキストから見えてくる過去の出来事

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電音部公式twitterより

あの頃のアタシが

すべて破壊されるような

強い光

追いかけて気がつけば一人

 

アタシのすべてを壊し、

新しい未来を創造するような

眩しい音楽(セカイ)が見たい

それだけなんだ

 

だいぶ意味深な文章ですね。

では、ひとつずつ紐解いていきましょう。

まずは、

 

あの頃のアタシがすべて破壊されるような強い光

というフレーズ。火凛が破壊されるほどの強い光を放つ人物。これは鳳凰火凛の父親、鳳凰

焔羅以外にいないだろう。

 

DJ世界ランキングで何度も一位を取り、二十年近くにわたり、上位に居座り続けるカリスマDJである。

 

電音部ノベルでは彼をこう説明している。

家族という関係がある以上、火凛も間違いなく彼の影響を受けているだろう。そこで当時の火凛は彼が敵わない存在だと気が付いてしまった。

更に、ノベルを読むと火凛は焔羅を好んでいないような描写が何度か描かれている。その関係悪化の原因こそが、火凛と焔羅の実力の違いなのではないだろうか。

 

追いかけて気がつけば一人

先程の記述を踏まえると、以下のような描写が見えてくる。

自分のDJを見つけ、実力を上げていった火凛はついに最強の座まで上りつめる。そこで見た景色は、光り輝くものでも、父親と同じ景色でもなく。独りぼっち孤独な世界だった。周りの者は火凛の遥か下、あの頃見ていた父親はまだ上。

 

アタシのすべてを壊し、新しい未来を創造するような眩しい音楽(セカイ)が見たい

それだけなんだ

最強の座を手に入れ独りになった火凛は、再び自分のすべてを破壊して、すべてを覆すほどの新しいモノ(音楽)を望む。

ではなぜ、破壊だけでなく創造もを望むのか。「父親に勝ちたい」という感情から、「高みを目指したい」という感情に無意識のうちに移っていったからではないだろうか。

また、破壊と創造については、こちらの記事が素晴らしい考察をされているので是非読んでほしい

outcry-ongaku.hatenadiary.com

 

歌詞と紐づけることで見えてくるもの

それでは、フレーバーテキストを踏まえて歌詞を見ていこう。

歌詞の大部分は、フレーバーテキストを絡めると意味が理解できると思うのでここでは省略。

どうしても自分が記したい部分のみを書いていこうと思う。

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電音部公式twitterより

Knock me out again 痛いくらいの瞬間

やはり火凛が過去に敗北を味わったのは確定で、ここで注目してほしいのは次の歌詞

 

もう一回だけ眩しい世界が見たい

ここに関しては、Twitterでたまたま流れてきたツイートの受け売りになってしまうが、このフレーズは、

大の字になって倒れているときに見える照明の眩しさ

つまり敗北後の景色を表しているようだ。この記事を書くにあたって再びそのツイートを探したが、見つけることができなかったので、ツイート主の方にはこの場を借りてお礼を申し上げます。素晴らしい考えを目にできてとても嬉しい限りです。

 

昨日と同じ物捨て去って未来描くよ 炎に飛び込んで生まれ変わるように

正直ここに関しては自分にとって難解すぎて自信をもってこれだ!と言えない。

前に進む意志が高まった瞬間を表している。そこで得たものを表しているのだろうが、自分の想像力と語彙力がサノカモメに追い付いていない...こんな記事を出していてなんだが、ここはむしろ私が教えてほしい。教えてくれ。

 

Knock me out again...

曲も終盤、一番最後に来る Knock me out againにのみ"..."が付いていることに気が付いただろうか。この”...”に含まれた意味を私はこう考えた。

上で紹介した記事の通り、「破壊と創造」が電音部の裏テーマで間違いないと仮定したとき、火凛は音楽に「破壊と創造」を望んでいる。そう、望んでいるのだ。つまりまだ「破壊と創造」は行われていない。その状況はこの言葉で表すことができる。

そう「停滞」だ。変化を望む火凛にとってその状況は決して喜ばしいものではない。その感情を"..."で表しているのではないだろうか。

ではなぜ、 Knock me out againに"..."を付けたのか。それは火凛が自分を倒せるくらいの強敵を望んでいるからである。強敵を望んでいるが現れない、その状況も「停滞」と言えるのではないだろうか

 

君とはだれなのか

この曲で書かれている「君」とはだれを指しているのか。

いつか現れる強敵を指しているのではないか。と私は考える。

根拠はない!!!!!!

ただの勘です。

 

以上で鳳凰火凛の過去(幼少期)と紐づけた考察は終了である。

 

 

 

妄想:Beat Me!は大人になった火凛が高校生時代を振り返った曲である。

先に言っておくと、これはオタクの妄想であり、私のお花畑な脳内を言語化したもので、それゆえに「こうだったらいいな」で語り続けるのだけなので、見たくない人はブラウザバック推奨だ。

 

この妄想をするにあたって、まず一つの世界線を定義する。それは、

 

・どこかで日高零奈が鳳凰火凛に勝利し王者交代した世界線

 

である。

 

 

では始めよう。

 

フレーバーテキストから考える

あの頃のアタシがすべて破壊されるような強い光

ここの部分が日高零奈になる。

 

追いかけて気がつけば一人

火凛を信仰していた大衆たちは零奈を信仰するようになり、鳳凰火凛への興味を失っていく。電音部の世界の民衆の書かれ方からしてもこれは十分にありえることだ。

そこで火凛は零奈を追いかける立場になる。その周りには誰もおらず結果独りとなってしまう。海月やルキアがいるだろという人もいるだろう。しかし、火凛がその立場になった時、火凛はまだ皆のもとに残り続けるだろうか。私はそうは思わない。恐らく火凛は皆の前から姿を消すだろう。

 

人々の前から姿を消した火凛はどうするのだろうか。

アタシのすべてを壊し、 新しい未来を創造するような 眩しい音楽(セカイ)を探すだろう。

 

ジャケットイラストから考える

Beat Me!のジャケットイラストをみると、白い美しい衣装に身を包んだ大人っぽい表情の火凛が描かれている。また、デフォルト衣装では首にヘッドホンを付けているが、この衣装では首にネックレスを巻いている。

このことから、一度音楽から身を引いた姿さえも考えることができる。

 

 

 

歌詞から考える

 

本当の音追いかけてるステージの上 ずっと一人きりだって思っていたんだ

何もかも足りない日々に溜息吐いて いま想像の向こうへ Take me higher

最強になる過程で一人になった火凛。自分の求める強敵なんて現れないのかもしれないと思っていたが、そこに日高零奈が現れ、一人きりだと思っていた世界に光が差す。そこで自分一人では見えなかったものが見えてきて、火凛自身も再び高みを目指せるようになる。

それは、

昨日と同じ物捨て去って未来描くよ 炎に飛び込んで生まれ変わるように

でも描かれている。

その直後の

Knock me out again 痛いくらいの瞬間 もう一回だけ眩しい世界が見たいだけなんだ

言葉で表せないような すべて壊されるような 強い光を待ってたんだ

で、零奈に対する敗北→零奈が火凛と同じところまで来ることを望んでいる。

 

いつか重い扉(ドア)の向こうで触れた本当の景色を君に見せたいよ

で、零奈に自分と同じ景色を見てほしいことを表す。そのことからここでいう「君」は零奈のことである。

 

Knock me out again...

の"..."は高校生のころの思い出をしみじみと思いながらも自分の音楽を探し続けている。

 

 

最後に

いかがだったでしょうか。後半のオタクの妄想はおいておくと、そこそこ言語化できたのではないでしょうか。個人的には妄想が楽しくて仕方なかったですw

最後に、

      Beat Me!を聴け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ではまた。